
店頭幕の歴史
店頭幕は、その長い歴史の中で少しずつ役割を変えてきました。
このページでは店頭幕の歴史について書かせて頂きたいと思っております。参考までにご一読頂けますと幸いでございます。
【店頭幕の源流】
店頭幕の源流は平安時代にまで遡ります。当時は商家や通常の民家を問わず、日除け、風除け、塵除け、目隠し等を主眼として制作されていたものでした。まだ、商業とは結びついておらず、広告や宣伝といった用途はなかったとされています。
中国より禅宗とともに伝わったと言われており、当時を描いた文献にもその姿を発見することができます。
【店頭幕の登場】
安土桃山時代を迎え、日除けや目隠しといった用途だけでなく、商品の広告といった意味合いもしだいに強くなって参りました。商家では、行き交う人々へのアピールのため、家紋などを描きいれ、店先に掲出するようになりました。
【店頭幕と江戸時代】
商家が隆盛を極めた江戸時代になると、識字率の急速な向上も相まって、店頭幕には屋号や家紋だけでなく、業種や様々な客引きコピーも併せて挿入されたものが製作されるようになりました。
【店頭幕の現在】
現在、店頭幕は和菓子店、和雑貨店、蕎麦屋、寿司屋など、日本の伝統的な風合いを表現するアイテムとしてご活用頂いています。その一方で、レストランやバーなどを始め、洋の東西を問わずあらゆるシーンにおいても見られるようになってきています。そこでは、風除けや日除けといった意味合いは少し薄れ、広告的な要素が強まっています。
また、近年では、技術の進歩に伴い、フルカラーでプリントされた店頭幕も作成される等、ますます活躍の幅を広げています。当店の様な、専門通販業者も登場しており、オリジナルの店頭幕が格安・激安価格にて印刷できるようになりました。